2015年1月22日木曜日


二十世紀日本近代建築の巨匠、村野藤吾が八幡の戦後復興のために設計した八幡市民会館。

この日は、館内を案内して頂いて見て回ったのだが、このステージからの眺めは圧巻だった。このステージにどれほどの人びとが立ち、演奏し、そして観客席を市民が埋め尽くして万雷の拍手を送ったのだろうか。

この地の人びとの思い出が詰まった空間なんだ。

この八幡市民会館も来年3月、年度末に市民会館としての役割を終え、それまでに有効な活用案が提案されないと解体撤去というスケジュールが動いている。

もう残された時間はあまりない。再生(リボーン)で残そうという動きはあるけど、この存続か解体かという問題が北九州市民の間で活発に議論されている様子はない。

残念なことだ。

© Junichi Nochi(野知潤一)
 
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