2013年11月29日金曜日


平成24年のある日、小倉北区大畠の住宅建築現場に赤煉瓦の遺構が出土していました。私は当初、この近辺にあった「小倉炭鉱」の縦坑跡かと思いましたが、近所の地理に詳しい愛妻が「昔そこには鉄道の跡があって、よく遊んでいたのよ」と話してくれました。そこでハタと気付きました。「いのちのたび博物館」に展示されていた昔の小倉の地図に「九州鉄道」の路線図があります。ちょうどこの辺りに線路があったはずです。

しかし残念ながら、この遺構は何の調査も為されずにこの写真を撮った三日後には姿を消してしまいました。今では立派な住宅が建っています。

そして最近、今までは何も気に留めることの無かったものに目が行きました。「神岳川」の川沿いに赤煉瓦の土台を持つ建物があるのです。よくよく見ると、この写真と同じ頃の煉瓦を使っているようです。しかも、線路があったと思われる延長線上にその赤煉瓦土台があるのです。


素人の想像で定かではありませんが、上の写真の赤煉瓦遺構との関連性があるのではないかと思っています。


有り難い事に、一番目の写真は「門司赤煉瓦百年祭・写真コンテスト」に入賞いたしました。

© Tadashi Nishimura(西村 忠)
 
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